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風の小径 星紡夜話会員記事暫時全体公開 星紡夜話・みなもの光

【星紡夜話】みなもの光1・故郷(ふるさと)へ

私があなたの魂を生み出したのは あなたがそれを望んだから    そして私が あなたを望んだから    神の創造を体感することの喜び その喜びを与えたくれたのはあなた    癒し与える者よ どうか 自分の核だけは与えないで […]

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【星紡夜話】カスタリアのほとり36・祝福

「では、彼らのコードを繋ぐということで、いいですね?」 ラファエルは、念を押すように金髪の大天使に問いかけた。 ミカエルは黙って頷く。 一夜明けて、ジェイは二人の大天使に、事の次第を報告するため、ステーションを訪れていた […]

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【星紡夜話】カスタリアのほとり35・行かないで

今までなんとも思っていなかったことが、胸にこたえた。 両親のいない寂しさ。心細さ。研究員たちの自分を見る目つき。 初めて人を殺めたときの、麻痺した胸の感覚。 凍結していた過去の感情が、一気に溶けて溢れ出したようだった。 […]

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【星紡夜話】カスタリアのほとり34・孤独

ある夜、少女はうなされて目が覚めた。 ベッドの上に起き上がり、がくがくと震える肩を両手で抱える。 ……行ってしまう。また居なくなっちゃう。 震えが止まらない身体を押さえ込み、今すぐにでも彼の部屋へ駆け込みたい衝動を抑える […]

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【星紡夜話】カスタリアのほとり33・月あかり

すっかり気力が萎えていた。 ソファにうずくまり、ひざを抱えて背もたれに頬を預ける。窓の外に視線を向けると、東から夕闇が迫っていた。沈みかけの太陽が、西の空を紅く燃やす。 真ん中で半分に割ったような空。 まるで自分のようだ […]

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【星紡夜話】カスタリアのほとり32・受けられぬ心

「なんて呼んだらいい?」 困ったような少女の声に、彼は顔を上げた。 「なにを?」 「だから、呼び方に困ってるの」 彼の姿が変わってから、メイシンは少し困惑していた。 佐守でもなく、ジェレミーでもないと感じる彼を、どう呼べ […]

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【星紡夜話】カスタリアのほとり31・変容2

その変化も、唐突にやってきた。 珍しく、少女の方が彼より先に起きた日。 一番乗りに気分を良くして、食事の準備をしていようか、と思っていると、ダイニングのドアが開いて、彼が入ってきた。 「おはよー。今日わたしの方が早かった […]

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【星紡夜話】カスタリアのほとり30・変容

「あ、おはようメイシン」 朝遅く、スイスブルーの瞳を眠たそうに擦りながらダイニングに入った少女は、キッチンで働く青年の姿を見て、全身を強張らせた。 金茶色の巻き毛、アクアマリンの瞳。白いエプロンをつけて朝食の準備をしてい […]

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【星紡夜話】カスタリアのほとり29・廻(めぐ)り

長い間、眠っていたような氣がする。 ヒーリングポッドから起き上がったメイシンは、軽く伸びをして辺りを見回した。 自分が起こされたということは、彼も回復しているはず。 視線をめぐらせて、それらしい人物を探してみたが、彼女の […]