カテゴリー
風の小径 星紡夜話会員記事暫時全体公開 星紡夜話・みなもの光

【星紡夜話】みなもの光4・手応え

「うー…」 メイシンは思わず、テーブルに突っ伏して唸った。 次々と並べられる、呪文のような彼の言葉が、右から左へ耳の中を通過して頭の中に留まらない。 「聞いてるか?」 いぶかしげに、ジェイは少女の顔を覗き込んだ。 「聞い […]

カテゴリー
風の小径 星紡夜話会員記事暫時全体公開 星紡夜話・みなもの光

【星紡夜話】みなもの光3・星もとむる者

青い泉を取り囲む緑が、静かにそよぐ。 泉の水面に、ひとつに重なる影が映る。 少女の華奢な身体を抱きしめて、緑の大天使は遥か根源の空から光を降ろしていた。 一度その光を自身で受け止め、ハートチャクラ越しに少女へと流し込む。 […]

カテゴリー
風の小径 星紡夜話会員記事暫時全体公開 星紡夜話・みなもの光

【星紡夜話】みなもの光2・致命陣

結界の中で、稲妻が轟く。 マーシアと分かれたメイシンは、青年を連れ出し、薔薇の咲き誇る庭のずっと向こう、彼らの家から離れた場所で、「稽古」をつけてほしいと言い出した。 彼女はいつの間にか、服も白いワンピースからずっと身軽 […]

カテゴリー
風の小径 星紡夜話会員記事暫時全体公開 星紡夜話・みなもの光

【星紡夜話】みなもの光1・故郷(ふるさと)へ

私があなたの魂を生み出したのは あなたがそれを望んだから    そして私が あなたを望んだから    神の創造を体感することの喜び その喜びを与えたくれたのはあなた    癒し与える者よ どうか 自分の核だけは与えないで […]

カテゴリー
風の小径 星紡夜話会員記事暫時全体公開 星紡夜話・カスタリアのほとり

【星紡夜話】カスタリアのほとり36・祝福

「では、彼らのコードを繋ぐということで、いいですね?」 ラファエルは、念を押すように金髪の大天使に問いかけた。 ミカエルは黙って頷く。 一夜明けて、ジェイは二人の大天使に、事の次第を報告するため、ステーションを訪れていた […]

カテゴリー
風の小径 星紡夜話会員記事暫時全体公開 星紡夜話・カスタリアのほとり

【星紡夜話】カスタリアのほとり35・行かないで

今までなんとも思っていなかったことが、胸にこたえた。 両親のいない寂しさ。心細さ。研究員たちの自分を見る目つき。 初めて人を殺めたときの、麻痺した胸の感覚。 凍結していた過去の感情が、一気に溶けて溢れ出したようだった。 […]

カテゴリー
風の小径 星紡夜話会員記事暫時全体公開 星紡夜話・カスタリアのほとり

【星紡夜話】カスタリアのほとり34・孤独

ある夜、少女はうなされて目が覚めた。 ベッドの上に起き上がり、がくがくと震える肩を両手で抱える。 ……行ってしまう。また居なくなっちゃう。 震えが止まらない身体を押さえ込み、今すぐにでも彼の部屋へ駆け込みたい衝動を抑える […]

カテゴリー
風の小径 星紡夜話会員記事暫時全体公開 星紡夜話・カスタリアのほとり

【星紡夜話】カスタリアのほとり33・月あかり

すっかり気力が萎えていた。 ソファにうずくまり、ひざを抱えて背もたれに頬を預ける。窓の外に視線を向けると、東から夕闇が迫っていた。沈みかけの太陽が、西の空を紅く燃やす。 真ん中で半分に割ったような空。 まるで自分のようだ […]

カテゴリー
風の小径 星紡夜話会員記事暫時全体公開 星紡夜話・カスタリアのほとり

【星紡夜話】カスタリアのほとり32・受けられぬ心

「なんて呼んだらいい?」 困ったような少女の声に、彼は顔を上げた。 「なにを?」 「だから、呼び方に困ってるの」 彼の姿が変わってから、メイシンは少し困惑していた。 佐守でもなく、ジェレミーでもないと感じる彼を、どう呼べ […]