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風の小径 星紡夜話会員記事暫時全体公開 星紡夜話・カスタリアのほとり

【星紡夜話】カスタリアのほとり29・廻(めぐ)り

長い間、眠っていたような氣がする。 ヒーリングポッドから起き上がったメイシンは、軽く伸びをして辺りを見回した。 自分が起こされたということは、彼も回復しているはず。 視線をめぐらせて、それらしい人物を探してみたが、彼女の […]

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【星紡夜話】カスタリアのほとり28・夏至

ヒーリングポットに入り、メイシンはまず、パライバトルマリンの碧い石を、自分の胸から取り出した。 佐守の碧い魂は、彼女の胸の中で、少し大きくなっているように見えた。 両手で、愛おしくそれを包み込みながら、癒しの大天使に差し […]

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【星紡夜話】カスタリアのほとり27・再生

胸を押さえ込み、メイシンは涙していた。 胸の芯は熱く、涙は止め処なく流れる。 (。。。。済まなかった) 胸の中の石が、悔いるように呟いた。 。。。ちがうよ。 胸で生まれた言葉が、喉まで上がってこなかった。 彼が最後に勝ち […]

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【星紡夜話】カスタリアのほとり26・《佐守》始末

彼女の元へ通う日々は続いていたが、 彼女が戦場へ出るのを完全に止めることは叶わなかった。 ”研究者”たちが、彼女を使って最後の「実験」をした後、 奴らは勝ち誇ったように、俺を嘲笑った。 「残念でしたね。彼女は自ら死を選ん […]

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【星紡夜話】カスタリアのほとり25・《佐守》道化

ピーコックグリーンの魂は、彼女の胸の中で、切なく叫ぶ。 (メイ。。。メイ、愛しているよ) 大丈夫。心配しないで。 私も愛しているよ。 あなたが大好きだよ。 慰め、励ましながら、彼の語りに耳を傾け続ける。 。。。俺は何をし […]

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【星紡夜話】カスタリアのほとり24・《佐守》崩壊

(お前が壊れていくところは見せたくない) メイシンの胸の中で、ピーコックグリーンの石は、不安気にそうに呟いた。 大丈夫だよ。 もう、あなたが癒してくれた。 彼女は胸の上から、「彼」を抱きしめ続ける。 。。。彼女は、口元を […]

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【星紡夜話】カスタリアのほとり23・《佐守》魅惑

(※この物語は、佐守の主観で書かれています。場所や組織の設定などは確証がありませんので、そんな感じなんだ~と受け取っていただければ幸いです) 「面白いものが手に入ったらしい」 噂の元は、医務室から流れてきた。 どうせまた […]

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【星紡夜話】カスタリアのほとり22・決意

「彼がどんな姿で現れようと、彼を受け入れてあげなさい」 退院前、ラファエルが言った言葉を、メイシンは反芻していた。 胸の中にある彼の石から、寂しさが伝わってくる。 どうしたら彼を癒せるのだろうか。 カスタリアの家に帰りつ […]

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【星紡夜話】カスタリアのほとり21・藍玉

三次元の本体が、それと出会ったのは全くの偶然だった。 否、タイミング的には、必然。 「石が外れかかってる人が倒れてる」 と教えてくれたのは、けぶるような金髪の歌姫だった。 生命の「核」である胸の石が外れかかっていて、 ぎ […]