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【星紡夜話】カスタリアのほとり15・《美星》誘拐

(※メイシンの視点で書いているので、時代や場所、組織に関しては確証がありません。そんな感じなのか~程度に読んでください)

その過去の舞台が、シリウスだったのか、それとも他の星だったのか、
正確なところは分からない。
だが恐らくは、地球がシリウスの存在を鬱陶しく思い始めたとき。

彼女の住む星を統括していた政府の上層部も、少し狂っていた。
戦局が膠着状態に陥ったとき、彼らは強靭な戦士を求めた。

彼女の両親は、政府の管理する研究所の関係者だったのかもしれない。
上層部から、自分の娘を差し出せと言われて断った。
どんな事をされるのか、身をもって知っていたから。
だから殺された。

幼い彼女は、隠れている物陰から、両親が血を流し倒れる姿を見ていた。
恐怖におののき、震えながら。
血に濡れた剣を持つ人影が、隠れることを忘れて震える幼女に近づき、腕を差し出したとき、彼女の中で、何かが弾けた。

ドン!! という音と共に、家はほぼ全壊した。

外で待機していた研究員たちが駆けつけると、強健な政府の役人たちは、すでに息絶えていた。
幼女は、氣を失って倒れていた。
無事だったのは、彼女ひとり。

結局、彼女は連れて行かれた。

幼い幼女を、そのまま戦場へ放り込むことは出来ない。
最初の数年は、彼女の特性を知り、それを活かし、強靭な体と精神力を備えることに費やされた。
手術を重ね、テストを重ね、訓練を重ねて、彼女の体は作り変えられていった。


あ”~。。。胃が悪~い。。。orz
ただの創作なら、こんな苦しまないんだろーけど。
辛い過去生は書くのも命がけだわ。(笑)
なるべく短いスパンで終わらせます。。なるべく。orz

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