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乳癌闘病記録

「肉体変容の覚書」⑪放射線治療後の体調と内分泌療法編│自己メンテナンス

乳がん闘病の記録、第11弾です。

前回までの記事はこちらへ。
➀検査編
②続・検査編
③術前化学療法編(DOC療法1クール目)
④術前化学療法編(DOC療法2クール目)
⑤術前化学療法編(DOC療法3~4クール目) 
⑥術前化学療法編(EC療法1~4クール)
⑦化学療法治療結果と術式決定編
⑧手術入院編
⑨病理結果と今後の治療編
⑩放射線治療と内分泌療法編

【前回記事終了時点の状況】
約1か月間に渡る放射線治療が終了。

抗がん剤による副作用:爪は生え変わる過程で回復してきている様子。油断して爪に力を入れたら爪が割れてしまった。抗がん剤でダメージを受けた部分は強度が弱い。現在は抗がん剤で変色した部分が半分、新しく生えてきた部分が半分、という感じ。
頭髪はベリーショート。毛量が増えて頭皮が完全に見えなくなった。家の中なら医療用帽子無しで過ごせる。まつ毛は通常の半分くらいの長さまで回復、眉はほぼ戻通り回復。
手術による副作用:腕はほぼ通常通り動く。重たいものを持った時の違和感がほぼなくなる。2リットルのペットボトルを普通に持ち上げられるようになった。それでも長時間重いものを持たない事、10㎏以上の物は一瞬でも持たないように気をつけている。
手術創が綺麗になり、目立たなくなってきた。
体力と同時に筋力も落ちた。むくみが更に取れ、手術後増えていた体重がマイナス4㎏になった。軽度肥満だったのでこれで通常体重。あと1㎏落としたい。
・ホルモン剤による副作用:治療により更年期障害が起こっている。汗をかいた際に全身に発疹(特に手足が酷い)、ホットフラッシュ。排卵時期が特に酷い。体温が一定に定まらずグラフがガタガタになっている状態。
・放射線治療による副作用:左胸全体に日焼け、左脇手術創と左胸下に黒いやけど痕があり擦れると痛い。左脇広範囲に小さな発疹状の水疱があり痒い。
手術創内側の手術で硬くなった部分に痛み。左脇の筋肉が動かすと引きつる痛みあり。

花粉症は収まっているはずだが、アレルギー鼻炎的な症状がまだ少し残る。(例年より長引いている)抗がん剤やホルモン剤で体質が変わったせいか?

【本題】
放射線治療が終わりました。。これでメインの治療はほぼ終了なんですよね。

治療方針:全身治療先行
 ・術前化学療法(DOC×4、EC×4)→ 手術(乳房部分切除+腋窩リンパ節郭清) → 放射線治療 → 内分泌療法(ホルモン治療)←イマココ

まだホルモン治療は続けないといけませんが、今は体力を回復させて、治療で弱ったり傷ついたりした体を元に戻す事に気を使っています。
今は、家の中の事に気を配れる程度まで回復してきています。

■2019年3月26日~ 内分泌療法(ホルモン療法)継続中
ホルモン療法は何の為にやってるのかというと、私の場合は「女性ホルモンを餌にして増えるタイプの癌」だったので、その餌を断つ事で、体のどこかに残ってるかもしれない微小サイズの癌が大きくなって増えるのを防ぐ事が目的です。その為に女性ホルモンを抑える薬を飲んでいます。

私の場合、薬で女性ホルモンを抑えて閉経状態を保ちつつ、約5年かけて完全閉経(薬を飲まなくても女性ホルモンが出ない状態)へと持って行きます。
そうしないと、癌が再発する可能性があるからです。
閉経後にも飲む薬はあるんですけどね。。閉経後にホルモン療法を続けるかどうかは、経過を見て主治医に聞いてみないとまだ分からないですね。

ホルモン療法の副作用というか。。女性ホルモンを抑えて強制閉経した結果、更年期障害が前倒しでやってきました。てっきりメンタルがやられて憂鬱になるのかと思いきや、皮膚が敏感になり、ちょっとした刺激で発疹が出て痒いのです。。汗かいて放っておくとホント痒い。赤い発疹がまだらに出てくる。。体温が上がってくると皮膚がビリビリ痛い。。更年期障害にこんな症状があるとは知らなかったです。

これはもう、一時的なものというより体質が変わったという事で、敏感肌用のボディ用ローションに変えたり(乾燥厳禁なので手術後からボディローションを使用)、肌に負担のかからない、肌触りの良い肌着に買い替えたりしてます。

リンパ節を取ってるので胸周りや肩周りの圧迫もダメなので、今まで愛用していたユニクロのブラトップが着れなくなりました。あれ、アンダーバストとか肩回りとか結構圧迫するでしょ。。勿論、ワイヤー入りのブラジャーも禁止。全てはリンパ浮腫予防の為です。

圧迫感なしで胸を綺麗にカバーする下着を求め。。辿り着いたのがグンゼさんでした。
グンゼの完全無縫製シリーズ(KIREILABO)。グンゼさんのブラトップは病院でも紹介されましたが、現状ではやはりこれが一番かと。
放射線治療で肌にかなりダメージを受けているうえに、ホルモン治療を始めてから発疹が止まないので、なるべく肌に負担がかからない服を着ないと、ほんとしんどい。
更年期障害で肌が敏感になってから、部屋の模様替えのついでに、着てみて肌が痛くなる服は処分し、肌着もごっそり入れ替えました。それでもグンゼさんなら1~2万円で済む。。

グンゼさんは、通常の無縫製の肌着でも充分使えるのですが、「メディキュア」というシリーズで乳がん患者向けの製品を出しているので、そちらもおススメです。私はメディキュアの前開きブラトップを最初に買って、放射線治療の間活用しました。寝ている間も着けていられるほど楽です。

私の場合、乳房温存して胸のボリュームはほぼ変わりがないので、補正パッドが必要ありません。パッド代や専用のブラジャー代が要らないので、その分の費用が浮きました。。あれ1セットで10万とかしますもんね。しかもウィッグと同じで消耗品なんだよね。。全摘だと治療後も費用がかさんで大変です。

あとは。。手術後の養生で、筋力がかなり落ちました。
筋肉が減ると体力も落ちるんですよね。どんどん動けなくなってしまう。放射線治療が終わったので、これから徐々に運動量を増やして、体力や体型を維持できる筋力を養います。
乳がんを発症する前、私は運動をほとんどしていませんでした。。これからは1日最低でも1時間は体を動かす事を日課にします。
乳がん患者向けのヨガの本なども購入しました。「乳がんと上手につきあうためのマンマヨガ」というタイトルです。

で、約10か月近い闘病の間にぐちゃぐちゃになっていた自分の部屋を、今少しずつ片づけています。要らないものは思い切って捨てて、これからの自分が使いやすい部屋に改造中です。6月の頒布再開までには片づけます。

ホルモン療法はまだまだ続きますし、乳がん治療の目安は10年とされていますので、「治った」とは言い難いのですが、抗がん剤や手術など、本当に大変な治療はこれで全て終わったので、ひとまずお礼を言わせてください。
この半年以上、このサイトやTwitterで愚痴を吐き続けた私を応援してくださったり支えてくださった皆様に、改めて感謝を申し上げます。

本当にありがとうございました。
おかげさまで、生きる気力を取り戻しました。

今後の予定ですが、

■2019年7月 乳がん検診の予約
・8月に乳がん検診を再び受けます。7月中に予約を入れます。
・マンモグラフィと超音波と採血をする予定。
・今後は、6か月おきに大学病院で乳がん検診を受けます。

今確定している予定はこれだけなのですが。。。
今もらっているホルモン剤は、91日分です。
ちょっと計算してみました。
4月22日にもらったホルモン剤が切れて無くなるのは、7月21日です。

ええっと。。。。
うちの主治医たまにヌケてるから予約入れ忘れてて多分7月中旬にもう一度乳腺科受診しますね。うん。
ホルモン剤は毎日飲まないと効果ないからね。うん。

とりあえず7月に入ったら予約を2件入れますね、うん。

そんな感じです。
ホルモン療法中の体調の変化などがあったら、この記事に追記するかもしれません。
今のところは、とにかく発疹が痒い。発疹さえなんとかなれば。。orz

今後の記事は、乳がん検診がある度に、記録を残す為に書こうと思います。
あと、余裕が出来たら、ウィッグの事や治療中の肌の変化に合わせたメイクの事などを改めて書けたらいいな。。と思います。

今後の予定が決まったので追記。
■2019年7月22日 乳腺科受診
ホルモン療法の薬が切れるので、それをもらいに行きます。

■2019年8月2日 術後乳がん検診
治療後初めての乳がん検診です。
マンモグラフィー、採血、超音波を受ける予定。

「肉体変容の覚書」⑫内分泌療法と術後乳がん検診編へつづく

 

 

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