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乳癌闘病記録

「肉体変容の覚書」④術前化学療法編(DOC療法2クール目)│自己メンテナンス

乳がん闘病の記録、第4弾です。
体調がいい時に思い出しながら書いてるので、書いておきたい事が抜けてる場合があります。思い出したら都度追記します。

前回までの記事はこちらへ。
➀検査編
②続・検査編
③術前化学療法編(DOC療法1クール目)

【前回記事終了時点の状況】
・抗がん剤は初めてだったこともあり、心身共に結構キッツイ状態が長く続いた。それでもまあ、「もう嫌だ治療やめたい」とはならなかった。
・あとは前回の記事読んでください。ちょっと追記してます。

【本題】
■2018年9月26日 DOC療法2クール目の点滴
・今回はひとりで大学病院へ。車も自分で運転してきた。自分で運転して帰るつもり。
・前回より早く家を出るつもりが結局前回とあまり変わらない時間に到着。朝は家族の支度が忙しいからね。。一番時間かかったのは自分のウィッグの支度だったけど。
・病院に到着すると、まずは血液検査の為の採血。今回も30分待ち。待ち時間の間に、昼食のサンドイッチを売店で購入。
・今回の採血は試験管2本分。

・採血が終わったら診察の待合へ。受付で問診票をもらって記入。内容は前日までの体調の質問と、副作用を抑える薬に対する要望などを記入する欄があったので、「痛み止めを増やしてほしい」等いろいろ書いて提出。
・待っている間に、前回と同じく乳がん看護認定看護師さんに呼ばれて、血圧と体温を測り、先ほど書いた問診票を見ながら、前日までの体調を詳しく話す。
・1クール目の様子がどんなだったかは、前回の記事で書いたのでここでは省略。看護師さんからは、どの薬をどのタイミングでどれだけ飲んだのか、を詳しく聞かれた。
・この時の為の「治療日誌をつけたらいいですね?(その時に記録冊子をもらった)」だったらしいのだが、私は自分の体調や投薬時間を全部スマホの手帳に記録していた為、看護師さんにはスマホ見ながら口頭で伝える。
・で、「今度から薬剤師さんにもらった薬の一覧表に薬をいつ飲んだか書いて持って来てください」と言われた。体調の日誌はスマホで構わないが、投薬の記録だけは紙で欲しい、との事で。そんなら最初からそう言えっつーの。←
・でも私は、ここ数年で手書きよりスマホ入力の方が慣れてしまっている(実は手書きよりPCのタイピングの方が早く書ける←)ので、これからも記録はスマホとPCでさせてもらう。体調悪い時にしんどい方法で記録するのは苦痛極まりないという理由である。看護師さんもそれは了承してくれた。投薬の記録は一覧表に印付ける程度の労力なので、今度からそれを病院に持っていく事にする。
・副作用を緩和する薬に関しては、看護師さんと話す時点で、ある程度、「次回はこの薬を増やして、この薬はまだあるからそのまま使って」という大まかな方針を決める感じだった。
・余談だが、最後にこの認定看護師さんが、私のウィッグを褒めてくれた。人毛100%だと言ったらちょっと驚いていた。
・で、この時看護師さんに話した内容は、主治医に引継ぎされる。

・診察室に入ると、主治医から「副作用酷かったみたいやねー」と気遣われる。
・最終的に主治医とのやり取りで、次回の副作用緩和の薬の量を決定。
・主治医いわく、「だんだん体も慣れてくると思うので、前回ほどひどい事にはならないと思いますよー」との事。
・点滴の前に、超音波で乳房の様子を診察。「輪郭がぼやけてきたねー」と言われた。乳管を突き破ってはみ出していたがん細胞が、消えて無くなってきていた。「抗がん剤効いてますね」と主治医に言われて一安心。あれだけ苦しんで効いてなかったらしんどすぎるわこの治療。。(苦笑)
・血液検査の結果にも問題はなかったので、2回目の抗がん剤点滴を決行。

・化学療法室へ移動して、抗がん剤点滴の準備。
・今回は病院のDVD・BDプレーヤーを使わせてもらおうかなーと思って、家からBDを持ってきたのだが、残念ながら今回のブースにあったプレーヤーはBDに対応していなかった。。。どうやら設備に当たり外れがあるようである。結局、念のため持って来ていたポケットwifiとiPadで配信視聴をする事に。
・今回も、始まる前に看護師さんから簡単な説明があった。2回目なので説明は簡素。点滴薬には患者の名前が貼られてあるので、それを見て間違いがないかを毎回確認する。
・今回は、点滴が始まる前に簡単な昼食を済ませた。iPadをセッティングして、スタンバイOK。ちなみに今回見ていたのは、「真剣乱舞祭2017」である。推しが歌とダンスとMCでテンション上げてくれたおかげで、フローズングローブの寒さや痛みが格段に緩和された。(笑)
・今回も、点滴中に薬剤師さんがやって来て、今回の副作用緩和薬の一覧表を受け取り、薬の説明を一通り聞いた。
・というわけで今回は、何事もなく点滴終了。

・会計済ませてロビーでちょっと一息ついて、さあ帰ろうかなーと車を運転したのだが、いつもよりボーっとして集中力が落ちていたらしく、余計な近道をしようとして細い路地に入り込み、電柱に車こすってしまった。。orz
・もっと休憩してから帰ればよかった。。。今度から、点滴後は病院のカフェでお茶してから帰ろうと心に決めた。あと点滴の帰りに寄り道はしない。←
・でも調剤薬局に寄ってお薬だけはしっかりもらって帰った。調剤薬局の薬剤師さんも、前回に比べるとだいぶ慣れた感じで大量の薬を数えて渡してくれた。(笑)

■2018年9月28日 ジーラスタ注射
・ひとりで大学病院へ。
・前回と同じく、白血球を増やすためにジーラスタを注射する。抗がん剤点滴の3日後と決まっているらしい。
・この注射の時は、「病院の診察が一段落した時間帯の都合のいい時に来てください」と言われているので、いつも昼過ぎに行く事にしている。
・というか、今回注射してくれた看護師さん、ちょっと下手だった。。注射痛い。。前回の人上手かったんだな。。。←

★抗がん剤治療2クール目の症状の記録(2018年9月26日~10月16日)
※毎日飲む薬は、筋肉痛・痺れ予防薬(21日間)、胃薬(14日間)、吐き気・むくみ予防薬(3日間)。今回から、毎日飲む薬に味覚障害の薬(21日間)が追加された。これらの薬は症状が無くても毎日必ず飲む。
それ以外に追加で飲む薬は下記に記載する。

★毎日飲む薬(2クール目に処方された副作用を抑える薬)
・メロキシカム(全21日間):筋肉痛・痺れ予防。炎症や痛みを抑える薬。
・ポラプレジンク(全21日間):味覚障害の薬。胃の粘膜を保護する薬。
・ファモチジン(最初の14日間):胃炎の症状改善、胃酸の分泌を抑える薬。
・デカドロン(最初の3日間):吐き気止め。炎症、アレルギーを抑える薬。

★頓服薬(症状が出た時に飲む薬)
・ロキソプロフェン:痛み止め(強)。痛み、炎症、熱を下げる薬。
・レバミピド:ロキソプロフェンの副作用を抑える薬。胃の粘膜を保護する薬。(※ロキソプロフェンとレバミピドはセットで飲む)
・カロナール:痛み止め(弱)。痛みや熱を抑える薬。
・ロペラミド:下痢止め。
・オロパタジン:発疹止め。アレルギーを抑える薬。

・アズノールうがい液:喉が痛いときにうがいする。口内炎を抑える薬。
・ヘパリン類似物質油性クリーム:医薬品のハンドクリーム。保湿、血行を良くする薬。
・デキサルチン口腔用軟膏:口内炎の薬。

◆1週目(9月26日~10月2日)
・点滴当日、夜から腹痛、少し下痢気味。
・点滴後2日目、相変わらずお腹がくだるような腹痛だがほとんど下痢はしない。(身体が反射的に抗がん剤を排出したがっている?つまりストレス性の腹痛?)こういう時は痛み止めの頓服だな、と思い服用。その後、下痢のような痛みや症状は治まる。
・点滴後4日目、手と口の痺れ、軽い下痢。下痢止めと痛み止めの頓服を服用。
・左手親指の爪が割れた。爪がいつもより柔らかくなっているように感じる。ハンドクリームでケア、ネイルを塗って補強する。
・週の後半、入浴で湯船に浸かってうっかり脳貧血を起こす。軽い脱水症状を起こしていた。水を飲んだら落ち着く。(←これは普段からたまにやらかす。低血圧や脱水が原因で子供の頃にも一度脳貧血で失神している。数年前にもスーパー銭湯で入浴中に意識を失ったことがある。)
・週の終わり頃、左手人差し指の爪が割れる。いつの間にか、爪の先が剥がれるように欠けていた。この頃、爪の脆さがピークに達する。予め用意していた「爪の代わり」になる道具でプルトップを開ける等していた。
・週の終わり頃、鼻炎系のアレルギーのような、痰が絡み鼻水が出る。
・同じく週末、上半身の痛みが現れる。痛み止めと吐気止めの頓服を服用。

◆2週目(10月3日~10月9日)
・週の始め、頭痛、身体全体の痺れ感、震え、乗り物酔い的な気持ち悪さがある。痛み止めと吐気止めの頓服を服用。
・痛みや吐き気が週の半ばまで続くが、寝込むほどまでにはならない。身体が慣れてきたせいか。症状が軽いうちに、早めに副作用を緩和する薬を飲む。
・右手親指の爪が割れる。
・週の後半、痛み止めの頓服では間に合わず、もう一つ追加で飲むよう指示された痛み止めを服用。
・週後半、背中の痛み、舌の痺れ。喉の痛みがある。声が枯れて出なくなった。この頃長男が軽い風邪にかかる。ひょっとしたら風邪をもらってしまったか?
・週の終わり頃には声は回復。喉はまだ少し痛い。

◆3週目(10月10日~10月16日)
・週の初め、1クール目に発症した口角炎がほぼ完治。
・髪の毛はこの時点で9割方抜け落ち、全体的にうっすら毛髪が残っている感じ。ウィッグ装着に邪魔なので、残っている毛を自分で短くカットした。
・気がつくと眉毛がかなり薄くなっていた。アイブローペンシルで補うように書き足す。まつ毛は目立つほどには抜けていない。
・週の半ば頃には、体調はほぼ回復。副作用緩和の頓服薬は飲まなくなった。
・うっかりすると毎日飲む薬すら飲むのを忘れる。それくらい身体は楽。
・3週目に入ってから、軽いウォーキングを開始。2日に1回くらいのペースで、天気の良い日に30分~1時間歩く。
・長男の風邪が夫にうつったらしく、夫が具合悪そうにしていたが熱はないらしい。ジーラスタ打ってて良かったとつくづく思う。普通の人は風邪で熱出ても家で寝てればいいけど、私が発熱して熱下がらなかったら入院だからね。←
・週の後半、子供の学校のPTA行事に参加。中学生男子の歩行速度についていけない。息切れで苦しくなる。(苦笑)
・喉の痛みはまだ引かない(多分風邪が原因)。喉の痛みを取るために、痛み止め頓服を数回服用。
・爪は割れたままでネイルで補強しているが、爪の強度は回復していると感じる。
・薬のおかげで味覚の変化はあまり感じなかったが、苦みだけは取れなかった。
・3週間通して、発熱はしなかった。

2クール目はこんな感じでした。
全体的に、1クール目より格段に楽でした。
今回は、痛みや不調を感じ始めたらすぐに薬を飲む、というのを心掛けていました。そのおかげなのか?寝込むまではいかなかったです。しんどいなー、というくらい。
人によって違いがあるみたいだけど、私は1週目の後半から2週目の前半が一番痛みのピークが来るみたいですね。この辺りは絶対予定入れられないな。。(^^;)
前回は大丈夫だった爪が今回は割れてきたり、毛髪の抜け具合は逆に一段落してて今回はごそっと抜ける事はなかったり。。身体の変化の方は徐々にやってくる、という感じですかね。
体調のいい日を見計らって、体力づくりの為にも歩いたり軽い筋トレをしていこうと思ってます。毎日は無理だけども。。今の身体が許す範囲内で。

これらの乳がん治療関係の記事は、同じ境遇の方への情報提供になればいいと思っていますが、一番の目的は、
私自身が、次の治療の為に、医師や看護師に伝えなければいけない内容を思い出して、私の頭の中を整理する為に書いています。
次の3クール目は、10月17日~11月6日です。

→「肉体変容の覚書」⑤術前化学療法編(DOC療法3~4クール目)へつづく

 

 

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