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乳癌闘病記録

「肉体変容の覚書」②続・検査編│自己メンテナンス

前回は、とりあえず病期(ステージ)が判ったので一区切りしましたが、まだリンパ節の細胞診が残ってるので、最終確定ではなく。
今回は検査が終わって治療のスケジュールが出来上がる所までで一区切りにしようと思ってます。

では、➀検査編の続きです。

【前回記事終了時点の状況】
・検査でリンパ節転移の疑いが出てきたので細胞診をする。→結果待ち。
・この時点の血液検査でB型肝炎の抗体を持っている事が判明。→抗がん剤治療の前に要再検査。
・治療方針は➀の、
 抗がん剤治療6か月→手術→放射線治療+ホルモン治療
の流れでほぼ決定。
・詳しい診断の結果、乳がんは最初に見つかった腫瘤の他に、乳管の内側で棒状に広がっており、乳頭の近くまで達してきている事が判っている。
・この頃の症状:時々患部が刺すように痛む。最近は乳頭近くが痛むのを感じる。

【本題】
■2018年8月24日 アピアランスケア教室ネイル編・採血
・大学病院でアピアランスケアの教室があるのでそれに参加。今回はネイルのお話が中心。
・講師は前回の診察の時にお話した「乳がん看護認定看護師」さんだった。
・抗がん剤投与中、爪にどんな変化が起こるかのレクチャーを受ける。
・爪がダメージを受ける理由とか細かい説明をしてもらうが、この日は睡眠不足過ぎて全く脳みそに定着しないのをリアルタイムで感じてしまう。←
・とにかく大事なのは爪の保湿と保護。爪に強い力や衝撃を与えない事。保湿クリームを使って爪や指先をマッサージする事。水仕事には手袋を着用。普段から手袋などをして爪を保護するのもオススメされた。
・爪を生やして伸ばす細胞がダメージを受けるので、爪はどうしても脆くなってちょっとした衝撃で割れる事もあるらしい。ペットボトルの蓋やプルトップに爪を引っかけて開けるなどすると、爪が割れたり剥がれる可能性があるのでダメ。
・爪の色が黒くなるし、爪周辺の皮膚も黒く変色するらしい。そこでマニキュアなどを塗る。ただし、ジェルネイルは爪にダメージを与えるため禁止。つけ爪も剥がす時に自分の爪が一緒に剥がれたり割れたりする可能性があるので避ける。
・つまり百均で売っている安いマニキュアでもOK。除光液も普通に使って大丈夫。ただし、しっかり保湿する事。
・ネイルを塗る事で血色の悪さも隠れるし脆くなった爪も補強される。爪周辺の肌も黒くなってしまうので、おすすめは濃い目の色を選ぶ事。ネイルの色に視線を集める事で肌の血色悪さが気にならなくなる。
・色を塗るのに抵抗があるならベースコートとトップコートだけでも爪の補強になる。
・爪切りで爪を切ると割れる事もあるので、お手入れには目の細かいネイルファイル(爪ヤスリ)を使う。爪の先端へ向かって一方向へヤスリをかける事。双方向にガシガシこすると爪が皮膚から浮いて剥がれてしまう恐れもあるとの事。
・足の爪も同様にダメージを受けるので同じようにお手入れする事。
・靴は爪に負担がかからない、爪を衝撃から守るような足先がゆったりしたものを選ぶ。サンダルとかハイヒールとか論外になりますな。
・抗がん剤始める直前に、爪を綺麗に揃えて爪切り使わなくていい状態にしておくべきだな。。とか考える。
・途中から入院中の女性が参加。「爪がボロボロになってきたからケアしてほしい」と飛び込んできた。見せてもらうと確かに痛々しい。看護師さんが指先をマッサージすると指先の血行が良くなってきた。
・抗がん剤始めたらこんなんなるのかー。。と思って見ていたら、「でも私抗がん剤じゃないんですよねー」「え?抗がん剤じゃないの??」「多分飲み薬の副作用でー」「えー?何の薬だろうねえ?」。。という会話になった。(爆)

・ついでに、ウィッグの話もしてもらえることに。一緒に参加していた初老の女性が既にウィッグを作ったとの事で、色々お話が聞けた。
・ウィッグ選びはとにかく試着して肌馴染みやフィット感を確認する事。オシャレ用とは違って着ける時は丸一日着けるものなので着け心地は重要。着け心地重視だとやっぱり10万円はかかるのか~という感じ。
・看護師さんによると、髪の毛が抜けると言っても個人差があって、ツルツルになる人も居れば落ち武者みたいになる人も居るとの事。髪の毛が抜けてくると頭囲が変わるので、サイズ調整機能がついているウィッグ、またはサイズ調整等のメンテナンスをしてもらえるウィッグである事が必須になる。
・抗がん剤を始める前に、髪の毛は短めにカットしておく事。でないと抜け毛処理が大変になる。私はいまロングヘアなので、近いうちに切らなければいけない。
・看護師さん曰く、「抗がん剤点滴の時に爪へのダメージを最小限に抑えるために両手両足を冷やして爪まで薬が行かないように血流を悪くするんですが、眉毛抜けるのが嫌な人は保冷剤をおでこにくっつけてる人も居ますよー」。。なるほど。。冷えピタでも貼っておこうかな。。(笑)

・教室終了後、看護師さんに呼び止められて、個人的にお話を聞いて頂けることに。前回診察後の家での事、子供たちへの告知は大丈夫だったかなどいろいろ聞かれる。
・血液検査でB型肝炎抗体を持っていたことが判ったので、抗がん剤の前に再検査すると言われている事を伝えると、「じゃあ早い方がいいわね」と診察時間外の主治医に連絡して採血の予約を取ってくれた。改めてこの人凄いかもしんないw
・「抗がん剤治療の初回だけ入院しますか?身体が大変になりそうと思ったら入院も出来ますよ。日帰りで大丈夫そう?」と言われて少し悩むが、とりあえず外来で休ませてもらえるなら日帰りで、という事になる。
・認定看護師さん、他の診療科からも電話かかってきたりとても忙しそうなのに気にかけてくださってありがたい事です。。
・その後早速採血をして、帰宅。

・この頃になってようやく、全ての検査結果の書類をじっくり見られるようになってきた。とはいえ、あまり長い間見ているとストレスでお腹を壊す。相変わらずヘタレである。
・CTの結果を見ていてひとつ気になったのが、「左卵巣嚢腫の疑い」という診断結果。
・あああこれ。。。これが生理不順の真の原因だったんじゃ。。!? 痛かったもん左の下腹部。。捻転起こしてたんじゃ。。orz
・主治医は何も言わなかったが、ひょっとしたら今回のがん治療で一緒に消えてなくなる可能性もある?(※勝手な憶測)
・卵巣嚢腫をちょっとググってみたら、リンパ管で乳腺と卵巣が繋がってる図を見つけたのだが、リンパの流れが滞って嚢腫が出来るようだ。乳がんが先か、卵巣嚢腫が先か、どっちが先に出来た?っていう感じだ。。普通に考えたら乳がんが先か。(笑)
・とりあえずがんの治療には差し支えないようなので、経過観察。

■2018年8月27日 細胞診の結果が出る・抗がん剤治療スケジュール確定
・夫と一緒に診察を受ける。
・細胞診の結果:リンパ節からがん細胞の塊を検出。乳がんの転移とみられる。
・この結果から、病期はステージⅡbで確定。
治療方針は➀の、抗がん剤治療6か月→手術→放射線治療+ホルモン治療で決定。
・この時にはB型肝炎の結果はまだ出ていなかったが、主治医から「先に抗がん剤のスケジュールを立てておきたい」と言われ、半年分の通院スケジュールが上がってくる。
9月5日から3週間おきに計8回、抗がん剤の点滴をする。終了時期は2019年2月19日頃。その日以降に手術の予定を入れる事に。
・これは私の所感でしかないが、ネットで調べた限りでは、普通のステージⅡbの治療法とは少し違う気がする。どちらかというとステージⅢの治療法に近いのではないかと私自身は感じる。
・乳管の中でがん細胞が広がりつつある事は先の検査で判っている。
・主治医いわく、「抗がん剤でこの乳管内に広がっているがんがどれだけ減らせるかで、乳房が温存できるかどうかが決まってくる」という趣旨の説明だった。
・主治医に病期を聞き直したところ、「転移はリンパ節のみで他臓器転移はないので、ステージⅡb以上は付けられないです」という返事だった。
・あとは肝炎の結果が良好なら、そのまま治療開始という事になる。
・ついでに、ひょっとしたら歯が欠けちゃったかもしれないので歯医者で治療するのは大丈夫か、と聞いてみると、大学病院の歯科で予約を取ってもらえた。
・抗がん剤治療中は血が止まりにくくなるので、その説明をかかりつけの歯医者に一からするのは大変だろう、という主治医の配慮。すぐに話が通じる同じ病院内で診てもらう事になった。

・夫が北海道へ出張(約5日間)

■2018年8月29日 血液検査の結果判明
・大学病院から電話がかかってくる。
・B型肝炎の血液検査結果のお知らせ。結果は問題なし、という事で抗がん剤治療はスケジュール通り行う事に。

■2018年8月30日 歯科診療・化学療法室の見学
・この日はひとりで大学病院へ。
・歯科口腔外科の待合で1時間くらい待つ。
・「長い時間呼ばれてない方いらっしゃいますか~」と事務員さんが回って来たので聞いてきてもらうと、「長い間お待たせしたのにすみません、先にレントゲン取ってきてもらえますか?」と画像診断科に回された。
・知ってた。初診だからきっとレントゲン撮られるだろうと思ってたからそう来るだろうと思ってた。←
・歯のレントゲンはすぐにあっさり撮れたけど、耳の中まで棒突っ込んで固定するレントゲンは初めて受けたぞ。ちょっと痛い。←
・歯科に戻ってくるとまもなく診察に呼ばれた。若い男性の先生。ちょっと学生っぽさが抜けてない気がするのだが大丈夫か。←
・見てもらった結果、特に異常なし。
・異常なし。。ほんとに大丈夫か?と、歯が欠けたと思った状況を色々先生と話した結果、「かぶせものの接着剤がフロスした拍子に取れたのだろう」という事に。
・その時の欠片持ってくればよかった。不覚。←
・まあでも、私自身特に違和感も痛みもないので、このまま経過観察という事に。
・私「そういや、歯が欠けるときってボロッと崩れますもんね」医師「そうそう。ボロッと崩れるんですよ~。だから多分違うと思うんですよね~」
・ていうか、ぽやーんとした話し方するから余計不安になるんでもう少しシャキッと話してもらえませんか先生。。
・「クリーニングだけしときます」といって歯の表面を磨かれたのだが、高速回転するヤツが歯茎にも当たってちょっと痛いかったんですが。
・なんかね、私の前に治療してもらってたおじいちゃんが、「以前診てもらってた先生の方がいい、変えてくれ」と看護師に言ってたの、ちょっと気持ち解った。←コラ
・改めてかかりつけの歯医者は名医だと思い返した次第。。でもこれで、虫歯出来ないように頑張って歯磨かなきゃと思えます。うん。←おい
・歯科は今回限りかと思ったら、「抗がん剤治療の間、定期的に歯科検診します」と言われ、1回目の抗がん剤点滴の後に再び歯科を受診する事になった。そのこと自体はありがたいです。はい。(笑)

・その後、化学療法室へ。乳がん看護認定看護師さんとオリエンテーション。
・その場で問診票を書いて提出。アレルギーの有無と、抗がん剤との「飲み合わせ」が悪い薬を飲んでいないかなどのチェックもする。
・抗がん剤を点滴する際の治療の流れと、設備などの見学、説明を受ける。
・この時に、「高額医療費」の申請を役所(健康保険証を管理している所)にしておいてくださいと看護師さんに言われる。申請しておくと、治療費が一定の額を超えた時にそれ以上払わなくても済むようになる。抗がん剤は高いのです。点滴1回でPET-CT検査1回分くらいかかります。
・看護師さんから「治療日誌をつけるといいですね。この日なにがあった、とか。日記付ける習慣ありますか?」と言われ、「あー。。まあ。。」とお茶を濁すような返事しか出来なかったが、治療日誌ですか。。。。この記事で事足りますかね?(笑)
・まあ、抑うつを患ってからかれこれ10年近く、非公開メモにその日の心象を書き溜め続けているので、私は記録する事に関しては枚挙にいとまがございません(笑)。
・個人的な所感(心理的なもの)は非公開メモの方に記録してるので、ここには公開できる事しか書きませんが、引き続き記録として記事を書いていく事にします。
・今回見学したのは外来の化学療法室。大きなリクライニングシートに可動式の机、電動の点滴装置。カーテンで仕切ると個室になる仕様。
・点滴にかかる時間は3時間弱。机にはポータブルDVDプレイヤーとイヤホンが置いてあり、点滴中自由に映画やCDを視聴できる。本を持ち込んで読書もOK。お腹がすいたら食事も出来るので軽食を持ち込んでもいいとの事。
・あ、でもDVDか~。。私最近の円盤全部BDで買ってるし見たいものほとんど配信で見てるんだよな。。ネット回線繋いでいいか聞けば良かったな。。iPad持って行ったらネット配信見放題だしゲームも出来るし。ケータイ使えるから多分大丈夫だろうと踏んでいる。まあ使う前に聞きますけど。
・他には給水機と備え付けのDVDソフトやウィッグの見本など置いてあった。

・子供たちに抗がん剤治療開始日を告げ、治療中に気をつけてほしい事を伝える。

■2018年8月31日 医療用ウィッグを見に行く
・某ウィッグサロンを予約して、ひとりで訪問。
・駅前のビルにあるはずなんだが、そのビルがどこにあるのか良く解らず一度通り過ぎてしまい、更にビルの入口がよく解らなくてひとしきり迷う、という難しい仕様の建物。おかげでちょっと遅刻。←
・接客してくれたおばさん店員の話のきっかけ掴みが「私その病院の認定看護師さんと仲良しなんですよ?化学療法室の○○さんも知ってるんですよ?」みたいな言い方で、私としては、ああ、そういう系の人?なんでもコネでやる人?(私は正直そういう話は興味ない)て感じだった。
・「どうしてその病院選ばれたんですか?」とか聞かれたが、まあ家から近いし設備整ってるから、としか言えないよね。てか、なんでそんな事まで聞いてくるん?
・一言でいうとあんまりゆっくり見せてもらえる感じではなかった。一人につきどれくらいの持ち時間なのか客側の私には全く分からず。他に客がいる気配はなかったが、「早く決めさせよう」っていう気がしないでもない。
・HPにはこの仕様ならこの値段、という具体的な金額が書かれていなかったのだが、大体10万円台までのつもりで行くと結局23万とか言われる。
・客としては質のいいものでお値段そこそこのが欲しいじゃないですか。でもそのお店はお値段と質が釣り合ってない気がする。
・しかも安いのを選ぶと「そのウィッグだとサイズ調整などのメンテナンスは受けられません」と言われる。
・そして「お仕事してないなら髪つき帽子でいいですもんね?」という言われ方に予想以上に傷つく。
・更に私が好みの髪色を言うと「でも最近はこの色流行ってて皆さんこちらの色選ばれますよ」というのでだんだん腹が立ってきて「流行は正直どうでもいいんですよ。私が気に入ってつけたいかどうかなんです」とか「地肌や分け目が見えない安いウィッグってそんな可笑しいですかね?周りの人から見て後ろ指差したくなるくらい可笑しいです?」とか言い返す。このおばさん店員と話してるとだんだん泣きそうになってきた。
・で、結局「20万も出して自分のイメージ通りに仕上がらなかったらすごいショックなんですけど、ちゃんと仕上がるんですかね。どうですか」ってイチャモンつけて、その日は決めずに帰って来た。
・後で名刺みたら、あの店員のおばさん、店長さんだった。あれで店長なのかよ。(爆)

・家に帰ってもモヤモヤが晴れないので、珍しく出張中の夫に電話して小一時間くらいこの店の話をする。
・一通り話を聞いた夫が、「その店はやめたら?なんかこの先も上手くやっていけない気がする」というので、まあそうだな、そこでウィッグ買ったらその後のお手入れとかでもお世話になるわけだし、私が我慢して買うことないか。もっと店員さんと仲良くやれるところで買おう。と思って、その店は断った。

・次に行こうと思って見ていたお店のウィッグ、HPで見る限りでは明らかにさっきの某店のウィッグより品質良くて安いんだよね。最初からウィッグの品質をHPに書いてあるし、お値段もハッキリ判るシステムだし。後は美容師さん次第かなぁ。
・とりあえず今度はそこに行こうと予約を取った。治療が始まる前に決めたかったけど、日程的に仕方なく抗がん剤治療が始まってから行く事に。まあ毛はすぐに抜けないので。

■2018年9月1日以降
・夫が出張から帰ってすぐ、「高額医療費」の申請をする。(私は夫の扶養なので夫の職場経由で申請する)5日の治療開始には間に合いそうにない。
・病期が確定したので、やっと任意で入っていた生命保険(がん保険)の請求申請を始める。これから診断書を主治医に書いてもらわないといけない。
・出張から戻ってから、夫はようやく手術や抗がん剤の説明書をちゃんと読んで、治療が進むと私がこれからどうなるのかを理解した模様。それからは以前よりも少し積極的に、食事作りを覚えようとしてくれてるような気がする。(笑)

・治療が進むと爪に負担がかかる作業が難しくなるので、爪の代わりになるものを探して購入する。マイナスドライバーの小さい版みたいなものがあれば良いのだけど、レザーマンのマルチツールブリューザーというのが便利そうなので使ってみる事にした。
・私は普段から爪を長く伸ばすと割れやすいので、これ以上割れるのは勘弁よ、という事で。(笑)
・看護師さんには、「誰かにこれ開けて~手伝って~って助けてもらったらいいですよ」と言われたが、常に誰かが私の傍に居るような環境ではないので、一人でいる時も無理なく日常生活を送れるように色々と考えるのであります。
・ま、一人なら気兼ねなく寝る事も出来るので、一人の時間にゆっくり体を休めて、みんなが帰って来てからがんばるのも手だと思っている。(笑)
・家の中で被る用の医療用帽子、髪つき帽子なども少しずつ購入。約2年間かぶるものなので、季節に応じて少しずつ買い増ししてみる事にする。帽子のオシャレは結構好きだ。最近はなかなかかぶる機会がなかったけど、久しぶりに楽しんでみよう。

■2018年9月4日 アピアランスケア教室ウィッグ編
・台風接近の為、子供たちが早く帰ってくるので、教室へ行くのをやめる。
・任意生命保険(がん保険)の保険金請求書が自宅に届く。

★抗がん剤の副作用についてまとめ
・今回私が受ける抗がん剤治療は「DOC(ドセタキセル)単独療法」。
・点滴で血管に薬剤を入れる。頻度は3週間に1回。計4回。基本的に通院治療。
(※DOCを4回やった後、薬をECに切り替えて4回、合計8回行います。主治医の話を聞き洩らしていたので訂正して追記しました)
・点滴当日から起こる可能性のある副作用:アレルギー反応、吐き気。
・2日目以降の副作用:筋肉痛、関節痛。
・7日目以降の副作用:倦怠感、疲れやすい、発熱、口内炎。
・14日目以降の副作用:脱毛。
・現れる時期に個人差がある副作用:味覚障害、手荒れ、むくみ、手足の痺れ。

患者に対して特に注意を促されている副作用:骨髄が弱って白血球、赤血球、血小板が減る為、
 感染症にかかりやすいので風邪など貰わないように外出時マスク着用(特に冬場)。手洗いうがいをしっかり、身体を清潔に。
 貧血になりやすいので充分休息や睡眠を取る。
 怪我をすると血が止まりにくいので怪我しないように。
 毛髪が抜けるのでウィッグの用意。
 爪が脆くなるので割れて怪我しないように、ネイルや手袋などで爪を保護する事。

・抗がん剤には通常、溶剤としてアルコールが入っているのだが、私が問診で「お酒に弱い」と書いたので、主治医の方でアルコールを抜いてくれている模様。
・ちなみに、アルコール入りの抗がん剤を血管に直接入れると「飲酒」状態になってしまうので、点滴直後は車の運転が出来ないそうです。飲酒運転になるから。(笑)

・要するに細胞分裂や増殖が活発な細胞を攻撃する薬なので、がん細胞以外にも細胞分裂が活発な骨髄、毛髪の細胞、爪の細胞なども攻撃されてしまうのでこのような副作用が起こる。
・白血球、赤血球、血小板を作る骨髄も抗がん剤に攻撃される、というのが一番のダメージなのだ。
・要するに今回の敵(病原)は外敵ではないのだ。私自身の身体の一部なのだ。私自身の細胞(=がん)を殺すのだから私自身も弱るに決まっている。
・治療前に徹底的に検査してがん以外の病気や怪我がないか調べるのは、抗がん剤が私の免疫細胞まで攻撃して体を弱らせてしまうと、がん以外の病気や怪我が悪化し治りにくくなるから。

・副作用の予防や緩和剤として、あらかじめ大量の薬を飲む事になる。吐き気止めから抗菌剤まで、説明書に書いてある限りでは11種類のお薬を飲むことになる。これである程度の副作用は緩和できる。

☆こんな時は病院に連絡する
・38.5℃以上の発熱が3日間以上続く場合。
・吐気や嘔吐で水分が1日1リットル取れない時。
・痛みが強くて夜眠れない時。
・体重が1日2kg以上増えた時。
・動悸がする時。
・点滴をしたところに痛みや赤みが出た時。
・落ち着かなくて不安な時。

とりあえず、抗がん剤治療開始までの出来事を記録しました。
治療が始まったら、また記事を新しくして書いていきます。
1回目の点滴を1クール終える頃、2回目の点滴が始まる前に、一度上げられたらいいかな、と思いますが、どれだけの事が書けるか分かりませんし、アップは経過次第という事で。
私がヘタレなので、痛いーしんどいーってばっかり言うかもしれないし、そんなの読みたくないだろうしねえ。(笑)
1週間おきに点滴をする抗がん剤もある中で、次の点滴までに3週間開けないといけない薬という事は、ある程度キツい抗がん剤なのではないかな、と思っています。

これまで結構気を張っていたつもりだけど、結構精神的に参っていたんだな、と、先日やっと口に出して言うことが出来まして。(笑)
それからちょっと楽になりました。
これから体の方が辛くなりますけども、ぼちぼちとやっていきます。

とりあえず、私が抱えている子供の学校行事は、なんとかこなせそうです。投薬スケジュールで一番薬の影響が減って体が楽になっている時期に行事が入っているので、大丈夫だと思います。すぐに終わって身体に負担がかからない行事ですし。どうしても難しい場合は代役をお願いするかもしれませんが、夫のスケジュールが空いていれば夫に代わってもらうつもりでいます。
まあ、抗がん剤しながら旅行する人もいるっていう話ですから、大丈夫ですきっと。(^^)

引き続き、ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願い致します。

 
そういえば、蚊に刺された時はどうするんかな。。放っといて大丈夫だろうか。
逆に私の血を吸った蚊の方が大変な事になりそうな気がするが大丈夫なんだろうか。←
ちょっとググってみたら、「抗がん剤始めてから蚊に刺されなくなった」と言う人がちらほら。
同じ抗がん剤でも別のお薬だと刺される、という人もいて、
私が使うドセタキセルだと、刺されない可能性ありますなあ。。蚊も刺す前に判るんかなぁ。。ヤバいお薬だってことが。。刺す前に判るってすごくない?←
今度主治医にも聞いてみよ。(笑)

→「肉体変容の覚書」③術前化学療法編(DOC療法1クール目)へつづく

 

 

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