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抑鬱闘病記録

鬱の人が環境を整えるとどうなるか。


またちょっと、鬱関係の事を書きたくなったので。
今回は、身の周りの環境について少し書きます。

私が鬱になって最初に取り組んだ事は、自分の身の回りの環境を、少しでも快適なものに変える事でした。

基本的には、風水を取り入れていました。
風水と聞いて、「西に黄色」とか言う人は流石にもういないと思いますが、風水を取り入れるっていうのは要するに、
自分が心地良いと感じる環境を、身の周りに作り上げる、という事。

基本は掃除。私は玄関をよく掃いたり拭いたりしていました。玄関は運気の入り口です。
そして自分が好きなもの、見ているとテンションが上がるもの、安らぐものを身の周りに置いたり、身に付けたりしました。

綺麗な音が出るもの。見ていて心地よいものが、風水的に運気を上げる基本アイテム。
ここで重要なのは、「自分が心地よい」と感じるかどうかであって、他人が「これが良いわよ」と勧めるものが、決して良いわけではないです。
他人にとっては良いものでも、自分がそれを見て「別に好きじゃない」と思ったら、それは自分には必要のないものだし、効果も期待できません。

自分がそれを見て、心がときめく、心地よくなる。これが判断基準です。

こういう事をして何が変わるかというと、「気の流れ」が変わります。
自分により良い「追い風」を招き入れる事が出来るようになります。

環境を整えるというのは、自分だけの「スペース」「居場所」を作るのに似ています。
足場が狭くて身動きが取れなかったり、グラグラして不安定だったり、どこに何があるか分からなくてイライラしたり、外から誰かに苦情を言われたり、物を投げ込まれたり、不法侵入されたり。。そんな環境だったとしたら、一秒も安らぐ事はできませんよね。

自分の心が不安になったり、気持ちが沈むような環境を排除して、安心して過ごせる心地よい環境を作り上げる。というのが、「環境を整える」真の目的です。

鬱の人にとって、自分を囲む環境を快適にする事は、結構重要な事だと思います。
鬱になりやすい人って、感受性が高い人が多いと私は思います。
周りの環境や、接する人から発せられるエネルギーを受け取るアンテナに優れている、と私は感じます。それ自体はとても素晴らしい能力だと、私は思います。

芸術家気質の人は感受性も高いので、繊細な人が多いし、実際に芸術家で病的な人も結構いますね。
感性は大事にするべきだし、感じたものを何かの形に仕上げる事で、達成感や自信を持つ事にも繋がるので、何でもいいから自分の思いを形にしていく事も、日常でやっていったらいいのではないかと思います。
方法は好きなものでいいのです。絵を描いたり、文章を書いたり、工作したり、曲を作ったり、楽器を弾いたり、ダンスをしたり。それこそ自分が好きな方法で。

逆にね、些細な事から見えない何かや気づきを得るような感性も無いのに作家とかやってる人は、自分を支える為のエネルギーを集める為に、作品を作り続けて人気(エネルギー)を集めているのだろう。と、今日はふと思いました。
。。それ以上は言わんとこう。←

感受性を殺すのは勿体ないです。本来の自分を押し殺すのは逆効果ですから。どうせ周りの環境から受け取るのなら、自分にとって心地のいい物、心地よい場所、気分がよくなる人間関係だけに絞って、思い切りよく身の回りの環境を整理して整えていくのが、「自分を生かす」最短の道だと思います。

鬱を経験した事のない人は、「鬱の人は精神的に逃げてる」とか言ったりしますが、ただの「逃げ」ではないのです。逃げたいだけなら仮病で充分です。
一生懸命やっているのにどんどん具合が悪くなる。ここで踏ん張らなきゃ、と一生懸命になればなるほど体調がおかしくなる。これが鬱です。
最近は「やらなきゃいけないけどやりたくない、だるい」っていうだけで「プチ鬱」とか言う人もいますけど、ハッキリ言ってそれは鬱じゃないです。ただの現実逃避ですから鬱を名乗らないでいただきたいですね。迷惑です。

辛い環境の中で頑張るのは、決して良い事ばかりではないです。
辛い環境というのは学びの環境ではありますが、度が過ぎると自分を殺す事になります。

厳しい環境の中で、自分にとっての「安住の地を築く」。という風に思考の切り替えが出来れば、気分的にも随分楽になるかと思います。

私の事を少しだけお話しすると、
私は結婚してから環境が激変したのです。

生まれ育った土地とは全く気候が違う場所。
今まで住んだことのない集合住宅。(かなり古くて修繕が行き届かない)
周りは知らない人ばかり。
初めての育児。

結構いろんな「初めての事」が重なっていました。
一度に負荷がかかり過ぎたんですね、きっと。
陽が当たらないのがこんなに辛いものなのかと、北陸に来て初めて知りました。(笑)

当時住んでいた鉄筋アパートが、築50年近くになっていて、天井が低く圧迫感もあり、虫もよく入ってくる。管理人に修繕を頼んでも、他の住人との公平を期すためか、充分にしてもらえない。

北陸は湿度高いからか、ムカデがよくうちの中を這っていました。
気持ち悪いので詳しい事は書きませんが、夜になると必ず出てくる。
おちおち寝ていられないので、睡眠不足になるし、子供も怯えているしで、ちょっとノイローゼ気味でした。

で、ある日とうとう、噛まれたのです。私が。
しびれるので病院で薬をもらいました。
で、その時プチっと切れました。私が。←

絶対に新築一戸建てに引っ越して、ここから出てやる。←

。。なんか、ここまで追い詰められないと自分の環境を良くしようと思えないのは、過去生から引きずってるクセなんですかね。やっぱり。と、今ちょっと思いました。←

当時通院していた、心療内科の先生に引っ越す事を話すと、あまりいい顔をしませんでした。
鬱の人は通常、身の回りの環境を変える事は症状の悪化に繋がる、とされているからです。
ダンナも、引っ越す事には消極的でした。ダンナにとってこのアパートは、特に引越すほど酷い環境ではなかったようです。私の感覚からは信じられん。←

いや、あのね。
私が少しでも鬱を改善して心身ともに安らぐ環境を手に入れる為には、当時の住居で改善をするというレベルでは到底無理だったのです。
もう家ごと変えなきゃ無理。←
理解されなくてもいい。じゃあ賃貸でもいい。とにかくこのアパートから出る。

その日から、私は毎日玄関を掃き続けました。(笑)
他の所はおろそ

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