私は別ブログでは、結構な割合で「過去生」を見ただの何だのって言ってますが、
実際にご提供するセッションメニューでは、「過去生退行」や「前世療法」と言われる「ヒプノセラピー」は行いません。
これには私なりの理由がありまして。
過去生を見て、原因を知って、それで現状が良くなるのか?
というと、決してそうではないパターンもあるからです。
決して、全ての人がそうなるとは限りませんが、
辛い過去生が見えた事で、蘇った辛い感情を自己処理しきれずに、
逆に以前よりも状態が悪化するパターンが、結構な割合であります。
過去生を見る事で現状を癒す。。という「仕組み」を少しだけ書いてみますと、
いろんな手法があるかと思いますが、一般的には、瞑想などで意識を遡り、自分の過去の記憶にアクセスしますね。
そうすると、大抵の場合、当時の出来事が、当時感じたそのままの「感情」と共に蘇って来ます。
基本的には、蘇った記憶が頭の中で「再現」されている間に、その辛い記憶を自分なりに昇華して、少なくとも、「辛い」と感じない状態にする事。
私が今まで経験してきたのは、大体こういうパターンです。
プロのヒプノセラピストさんだと、この「昇華」する作業を手助けする為に、アロマや石などのヒーリンググッズを使ったり、サイキックな手法を使ったりするようですが、
基本的には、自分で当時の感情をもう一度味わい尽くし、それが「必然」であり、「今の自分」を形成している重要な一要素である、という。。「自己認識」を改める作業になるかと思います。
そうしなければ、「根本的」な解消には至りません。ふとしたきっかけで、また同じ辛い思いを味わって、何度でも過去の痛みを再現してしまいます。
「過去を変える」と言いますが、実際には、過去の出来事が変わるのではありません。
「もしあの頃に戻れたら、今度はこんな風にするわ」とか、よく言いますけど、既に起こった出来事を変える事は、いくら観念の世界でも不可能です。
もし変えられるのだとしたら、それはもう「自分」ではなくなります。自分の魂が歩んできた「歴史」がめちゃくちゃになってしまい、整合性も何もなくなってしまいますから。
そんなに簡単に書き換えられるものならば、地球なんてとっくの昔にアセンションし終わってるはずじゃないですか。(笑)
出来事そのものを変えるのではなく、過去を無かった事にするのではなく、過去に経験した出来事に対する、「認識」「捉え方」を変えるのです。
その経験があったからこそ、自分の魂に深みが増すのだと、人にシェア出来るものがまたひとつ増えるのだと。。そういう「認識」でありたいと、私は思っています。
。。そうですね。「物語」を意識的に自分で「作り変える」事で、解決する事もあるじゃないか、と言われるかもしれません。私もそういう事はやって来ましたが、
それは過去生を変える作業ではなく、今現在の、自分の認識を変える作業になると思います。
「過去はそうだったけど、今はもう違うよ」という、過去から引きずってきた「辛い感情を手放す」「切り替え」をする作業です。
この切り替えをしない限り、「過去生」の出来事や感情はそのままの状態で、自分の無意識層の中で、ぐるぐると悪循環をしたまま「その過去を繰り返し生きている」状態になります。これがよく言われる「過去を生きている」という状態ですね。
自分の中で悪循環を起こしている「物語」を、意識的に作り変えるのは、この負のサイクルを終わらせるためです。
こういう癒しの方法は、当事者にも、施術者にも、かなり負担のかかる方法だと、私は個人的に思っています。
ヒプノセラピーの何が難しいか、というと、
当時何が起こっていたか、という事よりも、その当時の出来事の中で自分が感じていた「感情」を処理する事が、難しくて、厄介なのです。
逆に言うと、この「辛いと感じていた感情」を変容させてしまえば、過去生レベルでも、現在のレベルでも、全て解決すると言えるのですが。
感情って、普段感じている自分の感情ですら、コントロールするのは難しいと感じませんか?
過去生退行で蘇る感情は、もうすでに「魂」に刻み込まれてしまっている感情です。
かなりの時間をかけて、更に繰り返し同じ経験を繰り返す事で、自分の「核」の部分に「固着」してしまっているものです。
それを「変える」作業が、容易ではないことは想像に難くない、と思います。
知る事は簡単です。
「私に過去生なんて見えないわ」と思っている人でも、ちゃんとした手順を踏めば、かなりの確率で見えます。
でも、重要なのはその後です。
その後のケアを怠ると、取り返しのつかない事になります。癒すつもりが、さらに傷口を広げてしまう事になりかねません。
。。だからあっちのブログにも書いてあるでしょ。「真似しないで下さい」って。(笑)
ヒプノセラピーを受ける側には、それ相当の覚悟が必要だと言えます。
自分自身の「見えざる部分」と、正面から向かい合う覚悟です。
でなければ、施術をするセラピストさんにも失礼ですし、何より自分が相当苦しむ羽目になります。
こんな事を書いてますけど、私自身は、今まで一度もプロのセラピストさんから「ヒプノセラピー」を受けた事はありません。
「自分の苦しみの原因が過去生にある、過去生が知りたい」と思っていた当時でさえ、誰かに見てもらおうとは思いませんでした。
これにも少し理由がありまして。
基本的に、「自分の事は自分が一番よく知っている。誰かに「あなたはこうだ」と言われても信用できない」という、頑固な部分があったのは事実ですが。(笑)
最大の理由は、私自身にはまだ、過去生を「そのまま見る」準備が出来ていなかったからです。
実際に、三次元でもヒプノは受けませんでしたが、自分のハイヤーセルフや守護天使が見えるようになって、自分でも過去生を覗きに行けるような状態になっても、見る事は出来ませんでした。
。。。見ようとしたら守護天使に羽交い絞めにされたし。←
何も分からない三次元の私に対して、ハイヤーや天使達は私の事を良く知ってますね。(笑)
気が付けば、常に私にベストな状態となるように、事を運んで行ってくれていました。
過去生を直接見ると危険だから、ちょっと抽象的に、オブラートに包んで見えるようにしてくれたり。
私に受け入れる準備が出来てくれば、その分だけ詳細を降ろしてくれる。。という具合でした。
実際に「過去を受け入れられるかどうか」は、どれだけ自分の意識