夢の話。
神殿のような、西洋の教会のような、白い石造りの大きな建物がある。
空にある、フラフープのような、光の輪っかをくぐって、私はパートナーと二人でそこに辿り着いた。
そこにはたくさんの人がいて。
2つに分かれて対立してるようにも見える。
「あっちのグループに引っ張り込まれないように気をつけて」
「アイツらどんな手でも使うよ」
と、忠告される。
儀式なのか掟なのか、
その教会内に居る人で、カップルが組まれる。
私もある人と組まれた。
組んでる間は、元のパートナーとは別れる。
私のパートナーは、誰とも組まなかったようだ。
ちょっと不服そうな顔で、私を見送る。
私は2度ほど、別々の人と組んだ。
2度目に組んだ人だったかな。
白っぽいまっすぐな髪が長くて、とても顔立ちの整った、綺麗な女性のように見えた。
同性で組むことはまずないようなので、おかしいなと思ったら、
その人は、元は男性だったらしい。
けど、成長して行くうちにどんどん女性らしくなっていって、
病院で検査したら、女性器も持っていた事が分かったそうだ。
男性器も女性器も、今は両方とも、取らずにそのままにしてある。
。。という事を、私に話してくれた。
両性具有の人。
とてもたおやかで優しい雰囲気の、その人の膝枕で少し甘えた。
とても心が安らいだ。
その人は、両性具有である事に、かなり葛藤しているらしい。
けど、私はその人の女性的な優しさも、男性的な強さも好きだった。
私は、両方あるからあなたが好きだと言った。
その人は、そんな事を言われたのは初めてだったかもしれない。
どっちつかずだった自分が嫌いだった。
気味悪がられて女性からは誰にも好かれなかった。
両方あるから好きだなんて、言われたのは初めてだった。
そう言って、私の事を抱きしめた。
女性的なその人の胸に抱かれて安らいで、
男性的なその人の愛撫で焼けるような愛を感じた。
私にとってその人は、
天使のような人だった。
「どうしてあなたはここに来たの?」
と、その人に聞かれた。
「どうして、あのゲートをくぐってきたの?」
と、空にある丸い光の輪っかを指差して聞かれた。
「あのゲートはね、過去に繋がる入り口なんだよ」
。。そうなの?
私は何も知らずにここに来た。
じゃあ、その人と今いるここは、過去の世界なの?
両性具有のあの人は、
誰の過去だったのだろう。
見かけは女性に見えるから、誰も自分を男性扱いしてくれなかった。
こんな自分に興味を持つのは、欲求不満を晴らしたいだけの男ばかりだった。
男性として扱ってくれたのは、君が初めてだった。
嬉しかった。
その人に、そう言われた。
男として生まれて、男として育ってきたその人は、
自分のアイデンティティは男性にあると思っている。
体や感情が女性のようになっていっても、心はずっと男性のままで、葛藤を続けていた。
だから、少しでも、男性の部分を尊重してくれると嬉しい、と言っていた。
私は女性だから、付き合うんだったら、やっぱり男性がいいもの。
私を女性として扱ってくれる人がいいから、一つになるなら男性として私を抱いて。
そう言ったの。
でも、あなたの女性的な所も好きなの。
とても安らぐから。
そう言ったら、強く、強く抱きしめられた。
私を抱きながら、その人は、泣いていただろうか。
その人とのペアを組む期間が終わって、
元のパートナーの所へ私は帰った。
その後の事は覚えてない。
けど、あのゲートをくぐって帰っただろうか。
両性具有のあの人は、誰の過去だったのだろう。
私にとってその人は、
とても愛おしい、
天使のような人だった。
これはB102を塗ってる間に見た夢です。
この夢のメモを取ってるとね。。なんかしらん、涙が出てきた。
誰の過去だったんでしょうねぇ。。
夢は比喩である事が多いからさ。
両性具有のその人の、男性の部分が光の部分。
女性の部分が闇の部分。
。。て、置き換える事もできるな~。。と思ったり。
。。。後でうちの守護天使にでも聞いてみるか。。←